おいしいお茶作りに欠かせないのが昼夜の寒暖差と霧。
緑深い盆地で形成される福知山では日中と夜間の寒暖の差が大きく、それによって京都府美山町の山中を源に日本海までとうとうと流れる由良川周辺では早朝に川霧が発生します。
この霧が天然の覆いとなり日照を防ぐ役割やお茶の最大の敵「霜」を防いでくれるので、上質でまろやかなお茶を生み出すことができます。
明智光秀の時代にも治水工事が行われてきたほど氾濫の多い由良川。
現在に至るまで独自の技術の普及や改革を行い、鋏刈り(機械刈り)の玉露や抹茶の原料となる碾茶といった高級茶に特化して生産しています。
福知山のお茶の魅力
「山城屋茶舗がある京都府福知山市は、実は宇治茶の優良産地ですよ」
そう話すと、ほとんどの方が
「え?福知山でお茶作っているの?」とびっくりされます。
生産された茶のほとんどが市外に【宇治茶】として流通されてきたため、あまり今まで知られることなく生産されていました。
反対に茶業関係者の中では良質な福知山のお茶は高く評価されていて、2020年にかぶせの部で1位に輝いた茶農家さんをはじめ、品評会では上位に入賞した実績も多いことから高値で取引されています。そんなもっと福知山で生産されたお茶を知ってもらいたい。
生産から加工まで福知山だけで作られたお茶を味わってほしい。
そんな想いから、山城屋茶舗では【ふくちやま茶】と名付け、山城屋では独自にブランディングを行っています。